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現状を分析し、
最大の効果を
もたらす
システムを提供

入社１１年目の今、生産工程の自動化、いわゆるファクトリーオートメーション（ＦＡ）の営業を担っています。ニーズを聞き取り、技術担当者と連係しながら一連の設備を提案して、お客様が目指す効率化やコストダウンを実現するのが仕事です。基本は既存製品の組み合わせでシステムを作り上げますが、世にない機械は当社で新規に開発します。開発で得られた技術は特許化し、当社の新たなノウハウにもなっていきます。

ＦＡに取り組むに当たって、“ざっくり”としたイメージしか、お持ちでないお客様もいらっしゃいます。これを紐解き、設備を一緒に作り上げるのが醍醐味です。「何がしたいか」、「現状はどうなっているか」、「何に悩んでいるか」を的確に把握し、仕様以外の部分もお客様自身に想像していただけるようにしなければなりません。このため先方の担当者だけでなく、上司、責任者のご意見も伺います。可能なら現場に入らせていただき、大量の資料をいただいて当社の技術者と打ち合わせを重ねます。私たちは最大の効果をもたらす形でシステムを提供したいと考えています。寄せられる相談の中には効果に疑問があるものもあります。こんなときはメリットとデメリットを正直にお話しして、軌道修正するのも大事な役割だと考えています。
お客様の現場で
活躍する設備に喜び

お客様とは打ち合わせから引き渡しまで一つの案件だけで2年近いお付き合いになります。長い間、同じ悩みを共有したお客様から、納入した設備が「２４時間元気に動いているよ」とか、「開発に役立っているよ」とお聞きすると本当にうれしくなります。当社の製品は壊れにくいことで定評があり、３０年前に納品した機械の問い合わせが来ることもありました。営業としては、長く使っていただけるのはありがたいことです。

営業は会社や部署によっては担当する業界、扱う製品が概ね決まっていることが多いと思います。これに対し、当社のＦＡの営業担当は一つの業界に縛られることなく活動します。入社６年目に異動してきてから、私もお菓子や化粧品、医薬品など社内で「サステナビリティイノベーション」と位置づける分野のさまざまなお客様を担当してきました。現在はエネルギーや次世代電池など幅広い業界を見ています。業界ごとに学ばなければならないことは、たくさんありますが、新しい電池技術やお菓子の新商品など、お客様の現場で未来に触れられるところにもこの仕事の面白さがあります。
やりきった先に
新しい世界

私は就職活動で、自分に何ができるかを考えながらさまざまな業種に当たりました。どちらかと言えば事務職志望でしたが、幅広く調べたり、先輩の話を聞いたりして、営業職も視野に入れたところで、東レエンジニアリングと出会いました。入社後の担当はリチウムイオン電池の電極製造装置の営業。当時は機械や技術の専門知識を学ぶのに苦労しました。けれどＦＡで同じお客様と深く接するようになり、この時の知識や経験が生きるようになりました。以前の担当設備はリチウムイオン電池製造でも前工程で、今は後工程。業界の調査は苦手だったのですが、知識が増えればマーケティングがしやすくなります。電気自動車など世界的な需要の高まりで二次電池関連市場は活況です。古巣の仲間とも情報共有しながら、市場を探っています。

就職活動は、「自分らしさを出してがんばって」と言うぐらいのアドバイスしかできません。ただ入社後は仕事がつらくても全力でやりきってみてください。自身の仕事を見る目線が変わったとき、世界が変わります。全力を出す前に「やめたら負け」です。