成果物を前に達成感
入社以来、インクジェットコーターのソフト設計に携わっています。基板上に配線パターンを描画したり、保護用途などの機能膜を塗布したりする大型の装置で、狙ったところに必要な量を塗布する高度な制御をソフトで実現させます。ソフト制作はソフトの設計担当者が機械に合わせた仕様を決め、フローに起こしてパートナー企業と共に作ります。フローには予見し得る例外的な動作の処理なども盛り込んでおかなければなりません。あらゆる可能性やニーズを見通して、機械を動かすためのソフトを作り上げます。
入社1年目の終わりに参加したインクジェットコーターのプロジェクトでは、当初はサポート役として参加しましたが、だんだんと任される範囲が増え、いつの間にかソフト分野のメイン担当になっていました。すでにあるソフトの仕様書を参考に、試行錯誤して設計しました。ただ、新規要素が多く、トラブルが続発。先輩、上司のフォローでなんとかやり遂げました。お客様に装置を納める時には自分の関わった成果物を前にして大きな達成感が得られました。今も変わらず、これが仕事のやりがいになっています。
2022年からはディスプレイ基板などにRGB※1インクやレジスト※2を塗布する「TSコータ」も担当するようになりました。初参加した「TSコータ」のプロジェクトでは設計から納品までメインのソフト設計担当を務めました。担当する装置のバリエーションは増えており、今も仕事の幅はどんどん広がっています。
※1 ディスプレイの画素を構成するR=レッド、G=グリーン、B=ブルーの三原色のこと。
※2 主に工業用途で使用される、物理的、化学的処理に対する保護膜、またその形成に使用される物質のこと。