飽きっぽい性格に向いた仕事
大学、大学院と化学工学を学んできました。当初、就職するなら食品系メーカーの商品開発職と考えていましたが、修士課程1年目の夏に参加したインターンシップで考えを改めました。本物の研究者を前に、一つのモノを突き詰めていく仕事は自分に向いてないと痛感したのです。次に化学工学専攻の学生の多くが就職する化学メーカーの生産技術部門を考えました。生産技術の仕事はすでに設置された設備の改良や効率化がメイン。これも思い描く仕事とギャップがありました。ただ、就活過程で知った、威容を誇るプラントに強く惹かれました。
プラントそのものを手がける企業を模索する中で出会ったのが当社です。プラントを作り、引き渡して完了する仕事。一つのプロジェクトの期間は概ね1―2年で完了し、仕事のサイクルが早いことも私の性格に合っているように感じました。また担当者が全体を把握できる規模感の案件が中心であることも魅力的でした。
今、私の担当はプラントに設置する装置、機器の選定と設計です。ポンプなどの汎用品はプロセス計算を行い仕様に合う製品をメーカーから調達します。メーカーにないときは商社などを通じて探します。そもそも世の中にないものは自分で図面を引き、個別に発注します。お客様から「1日の生産量をこれだけ増やしたい」という要望が来ることもあります。このような時は既存設備の製造フローから計算してタンク、熱交換器等のスケールアップを検討していきます。