技術電池部材製造装置事業 | 先輩たちの働き方 | 仕事紹介

世界で求められる製品を開発

装置・プロセス開発を担当する部署で、リチウムイオン電池で使用される電極の製造に使われる塗工装置「コーター」をメインに開発を担っています。電池分野では自動化、省人化のニーズが高まっています。国内外のメーカーが海外進出していく中で、歩留まりを安定させる設備を求めているためです。当社としても、誰もが製品を安定的に連続して作れる装置を提供していかなければなりません。こうした中、私のチームが中心となって開発した自動制御のコーター「Smart Coater®」が受注を伸ばしています。「Smart Coater®」のプロジェクト自体は私が担当する以前からあったものですが、この数年で一気に改良が進みました。理想とする最終形態は専門知識の有無にかかわらず、オペレーターがボタン一つ押せば、製品が出てくる装置です。今はボタン三つのところまできました。理想にはまだ遠いと思われるかも知れませんが、従来の半分です。すでに目標に近いところまで迫ってきました。採用が増える中、お客様からのフィードバックから次のブレイクスルーを起こすヒントが得られそうです。

当社では毎年顕著な技術開発や事業の取り組みが表彰されます。「Smart Coater®」の案件も過去に受賞しました。「会社にとって重要な開発事例」という評価を得たのです。需要とともに私のモチベーションも右肩上がりです。
いいモノを生み出すための
コミュニケーション

２０１６年から３年間、海外拠点向け生産設備の立ち上げプロジェクトに参加しました。当時、コーターを担当していた私はどちらかと言えば、専門外。装置の構成が分かっても、プロセスは大きく異なります。自分が全くの素人のようでした。設備部門の方々に一から教わりながら、なんとか役割を果たしました。素人ならではの発想が、役に立った場面もありました。お客様の声を直に聴く機会が多くあり、新たな気付きを得ることができた貴重な経験でした。

入社以来、「人に聞けるのも才能」というスタンスで、疑問があれば納得いくまで尋ねることを大事にしてきました。不足する知識はコミュニケーションでカバーします。このマインドがプロジェクトに関わっているときも役に立ちました。先輩方には高い経験値があります。一つ報告すればいろんな意見をもらえますし、現場で見てきた経験を語ってくれます。ただそれを鵜呑みにするのではなく、自分が見たモノと照らし合わせ、納得するまで話し合った先にこそ売れる製品があると考えています。言うべきことを言いあえるところが、いい製品を生み出せる当社の強みだと思っています。
予期せぬ出会い

当社は個人でもチームでも戦います。そこには意見の衝突もありますが、最後には「お客様に満足してもらう」という一点に全員の気持ちが収斂します。アスリートのように技術を磨き、お客様に喜んでいただける装置を提供するエンターテイナーになる、当社にはそんな気風があります。

就職活動で悩んでいた中で終始、好印象だったのが当社でした。選考過程では、欠点ではなく良さに注目して評価してくれたと感じました。私にとっての当社がそうだったように、就職活動には予期せぬ出会いがあります。就職活動に臨む皆さんにははじめから的を絞りすぎずに、多くの企業をいろいろな角度から見てほしいと思います。